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【耐震等級】耐震等級1でも大丈夫?避けて通れない地震と家の関係

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家を建てる際に絶対に忘れてはいけないのが地震対策の観点ですよね。

阪神大震災、東日本大震災、熊本地震、大阪北部地震・・

記憶に新しい2018年の大阪北部地震だけでなく、未曽有の大災害となった東日本大震災もまだまだ復興の道なかばです。

 

東日本大震災が起こった2011年3月11日からすでに7年以上が経ちますが、全国の避難者は2018年5月現在で約6万5000人(復興庁公表値)、仮設住宅に暮らす方も岩手・宮城・福島の3県でいまだ約1万3000人(2018年2月時点)いらっしゃるそう。

阪神大震災では仮設住宅については5年で解消したそうですが、7年経ってこの現状・・いかに凄まじい被害があったかがわかりますね。

ちなみに震災直後の最大時には約11万8000人が仮設住宅で暮らしていました。

 

東日本大震災の場合は地震そのものよりも原発や津波の影響がすさまじく単純に他の地震被害と比較して並べることはできませんが、あの地震でそれだけの人が住む家を失い、不自由な避難生活を強いられることとなりました。

 

決して他人事ではありません。

 

日本は地震大国です。この国に住む以上地震からは逃げられません。

でもこれから家を建てるなら、できるだけ地震の影響を小さくしたり被害を抑えられるよう建てる場所や家の構造・強度を選択することはできます。

 

今回は家を建てる前に絶対に考えておきたい地震と家の関係のお話です。

 

耐震等級とは

耐震等級という言葉、聞いたことありますよね。でもなんだか難しそうでよくわからないという方もいると思います。

そもそも耐震とは読んで字のごとく“地震に耐える”ことです。

 

耐震の他に制震・免震という言葉を聞いたことはありますか?

制震(制振)とは建物部にダンパーなどの制振装置を組み込み、揺れを吸収する仕組み

免震とは建物の下に免震装置を設置することで地震の揺れを建物に直接伝えない仕組みです。

つまり

制震=建物に装置を組み込んで揺れを吸収しよう

免震=そもそも建物が揺れないようにしよう

というイメージですね。

 

それに対し耐震は建物をガッチリと固くして地震の揺れから守ろうという考え方です。

揺れがそのまま建物に伝わる仕組みである反面、基本的には特別な部材を必要としないため制震や免震に比べコストが安く済みます。

耐震等級とは簡単に言えばその建物の固さ・強さを表す指標です。

 

 

耐震等級1ってどのくらい?

耐震等級1とは、ズバリ建築基準法と同程度の建物」ということです。

つまり新築住宅なら耐震等級1は必ずあるはずです。なければ違法建築か欠陥住宅ということになります^^;

 

現在の耐震基準は阪神大震災以降それを踏まえて見直されたものなので、強度としては阪神淡路大震災相当の地震で倒壊しない程度、ということになっています。

耐震等級2は等級1で想定する地震の1.25倍の地震力に耐えられる程度、

耐震等級3は等級1で想定する地震の1.5倍の地震力に耐えられる程度です。

 

 

耐震等級は高いほうがいい?

耐震等級1は一般の住宅性能、

等級2は病院や学校など避難所となる建物の耐震性能

等級3は消防署や警察署等の防災の拠点となる建物の耐震性能です。

当然等級が上がるほど建物に対する信頼性は上がります

そのため耐震等級3になると地震保険も半額になります。

 

そのほか耐震等級1は通常の木造二階建て住宅の場合、法律で定められた簡易な検討方法で検討すればよいことになっています。

つまり一般的に構造計算はされません

等級2や3になると、構造計算もしくは簡易な検討以上の検討が必要となります。

やはり耐震等級は高い方が安心と言えますね。

 

耐震等級は絶対ではない

ただ耐震等級が高ければ安心ということではありません。

いくら家が固くて強くても、その下の地盤がやわらかければ地震で傾いてしまう危険がありますから、地盤の強さも大切。

やわらかい地盤に家を建てる場合は地盤改良が必須です。

 

さらに2016年の熊本地震では、阪神大震災以降に建てられた現在の耐震基準の住宅でも9棟倒壊するなど計17棟が全壊し、耐震等級2の住宅でも倒壊したものもありました

このお宅は「直下率」と呼ばれる『柱や耐力壁の位置が1階と2階でどれほど一致しているかということを示す割合が低かったそう。

柱や壁の位置が1階と2階でずれていることで、地震力がうまく耐力壁に伝わらず倒壊につながった可能性があります。

 

この「直下率」、ある程度の目安はありますが建築基準法や住宅性能表示に特に規定はありません

耐震等級を盲目的に信じるのではなく、1階と2階でなるべく柱や壁の位置をそろえるなど設計の段階から耐震を意識して間取りを考えることが大切です。

 

 

現行の基準はあくまで想定の地震に対して倒壊せず住人が避難できることを目的としたもの。

“地震後も問題なく住みつづけられる”基準ではないんです。

地盤や設計施工の不良があれば倒壊や全壊の危険もあります。

 

耐震等級そのものも大事ですが、

  • 良好な地盤かどうか
  • 軟弱地盤であった場合、適切な地盤改良が行われているか
  • 地震力がうまく耐力壁に伝わる設計になっているか
  • 適切な施工がされているか

などの点も大切です。

 

 

まとめ

耐震等級とはその建物の固さ・強さを表す指標です。

耐震等級1は建築基準法に定められたのと同程度の耐震性能の建物であり、等級が上がるほど建物に対する信頼性も上がります。

しかし耐震等級が高ければ安心というわけではなく、

  • 耐震性の高い間取りかどうか
  • 地盤の良し悪し
  • 適切な施工がされているか

といったことを総合的にみることが大切です。

 

 

せっかく建てたわが家が地震で全壊・・なんて考えたくもありませんよね。

地震から逃れることはできませんので、いつか必ず起こるものと思ってあらかじめできるだけの備えをしておくことが大切です。

地震時だけでなく地震後の暮らしも守ってくれるわが家を作るため、今どれだけ自分のこととして真剣に考えることができるかがあなたの未来を分けるかもしれません。

 

 

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