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耐震等級より地盤が大事!地震に強い家なら良好地盤を選ぶべき

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こんにちは。ユルイチです。

 

日本は地震大国です。いつどこで大きな地震が起こるかわかりません。

東日本大震災もあれほど大きな震源域はそれまで予想されていませんでしたし、熊本も地震の少ない地域として認識されていました。

さらに今後首都直下地震や南海トラフ巨大地震の発生が高い確率で予測されています。

先日は大阪でも震度6弱の地震がありましたね。

震度6クラスの地震は日本中どこで起きてもおかしくないそうです。

 

これから家を建てる以上、

【地震に強い家を建てる】

多くの方にとってこれだけは譲れないポイントなのではないでしょうか。

 

地震に強い家を建てるには

地震に強い家を建てる方法は色々あります。

  • 家の形をシンプルにする
  • 屋根を軽くする
  • 耐震等級2や3の硬い家を作る

これらはすべて地震対策として有効です。

 

しかし何よりも重視すべきは土地とその地盤

地震に強い家を目指すならその土地の地盤を知ることが欠かせません。

 

耐震等級よりも良好地盤かどうか

2017年10月に猛威をふるった台風21号。

台風による長雨の影響で、近鉄生駒線の沿線で法面の崩落がおき住宅の基礎がむきだしになるというニュースがありました。

崩落の現場。毎日放送より

この衝撃的な映像、覚えておられる方も多いのではないでしょうか。

崩落現場の住宅は比較的新しそうなお宅ばかりでしたし、これが自分の家だったらと思うとゾッとしますよね。

グーグルのストリートビューを見ると崩落以前ココには丈夫そうな擁壁があったことがわかります。

グーグルのストリートビューより

丈夫な擁壁があってももともとの地盤が緩ければ長雨による多量の水などにより土圧が高まり崩落が起きてしまうのです。

今回のケースと地震とはまた少し違うかとは思いますが、このような軟弱地盤の上に立っているお宅が耐震等級3だったとしても建物としての信頼性はないに等しいですね。

今は軟弱地盤に対して地盤改良工事が一般的になってはいますが、多額の費用がかかるうえ柱状改良工法や鋼管杭工法などの場合は地中埋設物とみなされ土地売却時に撤去費用がかかったり土地の評価が下がってしまう要因となります。

なくて済むならその方が良いに決まってますよね。

建物は改良工事の必要のない固い良好地盤の上に建てるのが最良だと私は思います。

 

土地購入前には地盤をチェック

とはいえ、通常は土地を契約・購入してから地盤調査を行うため、そこが良好地盤か軟弱地盤かは素人ではわかりにくいです。

ですがいくつかのツールで地盤の良し悪しを推測することはできます。

国土地理院の土地条件図

国土地理院の土地条件図を見ることで、その土地がどのように成り立った土地かが大まかにわかります。

すべての地域がカバーされているわけではありませんが、該当地域の方には土地を見るうえでとても参考になるでしょう。

ちなみに上記の崩落現場はこの地図では「盛土地」となっているようです。

盛土は新しく柔らかい土を盛ることになるため、地盤改良が必要になるケースが多くなります。

台地や丘陵地などの高台は比較的良好な地盤であることが多いです。

 

低地は軟弱地盤が多い

軟弱地盤とは水を多く含む、もしくは含みやすいということです。

低地には当然高台に比べ水が集まりやすいため、概して低地には軟弱地盤が多いと言えます。

 

自治体の水害ハザードマップ

自治体の水害ハザードマップは災害時の被害の目安だけでなく地盤を見る際の目安にもなります。

水害の起こりやすい地域というのは他よりも土地が低くなっていたり水が溜まりやすい地形になっているため、そういった地域は軟弱地盤である可能性が高いと言えます。

 

古地図や地名

よく聞く話ですが、古地図や地名にそこがかつてどういった土地だったかが残っている場合があります。

地名に水を連想させる字やさんずいの付く字が入っていたり、【田】が付くなど水田に由来する名前であったり。

他にもなどは過去に土砂崩れなどの自然災害が起きた場所の地名に入っていることがあります。

2014年に広島で起こった大規模な土砂災害で最も大きな被害を出した「八木」は元々「八木蛇落地悪谷」と呼ばれていたそうです。

先人たちは危険な場所におどろおどろしい名前を付けて子孫が被害に遭わないよう計らってくれていたのですね。

 

地盤調査会社のHP

地盤サポートマップのように、地盤調査結果を公表しているHPがいくつかあります。

精度はそれぞれなので参考程度に見る分には良いと思います。

 

 

まとめ

いくら硬く丈夫な家を建てても、その下の地盤が軟らかくては意味がありません。

家は良好な地盤の上に建てる。そうでない場合は適切な地盤改良が必須となります。

ハウスメーカー各社がそれぞれ特色のある「地震に強い家」を売りにしていますが、それらを選ぶ前にまずは土地についてよく調べよく知ること。

何十年も家族が住むわが家ですから、『大丈夫だろう』ではなく土地探しは慎重に冷静に行いましょう。

 

上記の方法で土地を選ぶのは地震以外の災害の被害に遭わないためにも有効です。

温暖化の影響で、ゲリラ豪雨など大雨による冠水や床下・床上浸水等は今後も増えると予想されます。

いざという時に避難指示が出るような地域というのは調べればある程度予測がつくもの。

ただし実際避難するというのは大変ですし、子どもやお年寄りがいれば尚更です。

それなら最初からきちんと調べておいて、

『この土地とこの家なら何かあっても大丈夫』と思える場所に安心できる家を建てたいですね。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました^^

 

 

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