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新築で石油ファンヒーターが使えない理由。新築一年目は寒い?

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こんにちは。ユルイチです。

 

寒い寒い冬。1月後半~2月前半までは特に1年で一番寒いころですね。

私が住んでいる地域は特に寒冷地というわけでもなくどちらかというと温暖な気候の地域ですが、それでも冬ですからそれなりに寒いです。

でも、今年の冬は家にいればそこまでの寒さは感じません。

起きている間はリビングに暖房を付けているので当然といえば当然なのですが^^;

わが家は2017年の1月末に新築し引越したので、今月でまるまる1年が経ちます。

なので新築で過ごす冬はこれで2度目なのですが、なんとなく今年の方が家の中があたたかいように感じます。

 

よく言いますよね?新築1年目の冬はまだ家が暖まっていないから寒いって。

四季を経験することで家自体も多少熱や湿度を蓄えるんですね。

暖房を付けている1階リビングが暖かいのはもちろんですが、まだほとんど使っておらず普段一切暖房を付けない2階も極端に寒いということはありません。

もちろん日当たり等も関係するとは思いますが(わが家は各部屋に燦々と日が入るので^^;)。

あと断熱材のグレードを工務店の標準よりも少し上げて発泡ウレタンにしたことも大きいと思います。

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さて、そんな寒い寒い冬の強い味方、石油ファンヒーター

火で空間を暖めるのでエアコン暖房とは違い芯からポカポカになるような暖かさがありますよね。

でもそんなみんな大好き石油ファンヒーターが新築では使えないこと、ご存知でしたか?

今回は新築住宅で石油ファンヒーターを使ってはいけない理由をお話しします。

 

新築では石油ファンヒーターを使えない?

新築住宅で石油ファンヒーターを使えない理由

新築住宅を購入すると、多くの場合営業担当者などから『暖房に石油ファンヒーターは使わないでください』と注意されます。

それには大きく分けて2つの理由があります。

一酸化炭素中毒の危険性がある

現代の家は昔の家に比べて格段に気密性が高くなっています。

昔の家は気密性が低かったので、石油ファンヒーターのような燃焼系暖房器具を使ってもそこら中の隙間から知らず知らず新しい空気が供給されるのでまだ良かったのですが、

今の家は保温性や断熱性を高めるため高気密であることが普通になっています。

つまり意識して換気しなければ室内外の空気の移動はほぼないということ。

火が燃える時には必ず酸素を使いますから、その状態で燃焼系暖房を使ってしまうと室内の酸素はだんだんと減っていきます

酸素濃度が低下した状態で火を燃やすと不完全燃焼となり一酸化炭素が多く発生してしまうのです。

 

この一酸化炭素の空気中の濃度が高くなることで起こるのが一酸化炭素中毒

『そんなの中毒にまでなる前に何かおかしいと思って気付くでしょ?』と思ったアナタ。

この一酸化炭素が怖いのは無色無臭で実際に中毒症状が出るまで気が付きにくいにもかかわらず毒性がとても強いこと。

一酸化炭素が空気中の0.04%に達すると1~2時間で頭痛やめまい・吐き気などが起こり、0.16%に達すると1~2時間で死亡します。

ちなみに0.04%というとイメージしづらいですが、標準的な浴室(5立方メートル)に2ℓのペットボトル1本分の一酸化炭素を混ぜたくらいだそうです。

たったそれだけで吐き気を起こさせるほど強い毒性があるんですね。

頭痛やめまいなどは風邪の症状などと勘違いする場合も多いそうで、まさか一酸化炭素中毒とは思わず暖房を燃やし続けた結果、気付いた頃には入院が必要な程になったり最悪の場合死に至ることも・・

 

吸排気システムが事前に確保されている寒冷地等でもなければ、そういった事態を防ぐためにも気密性の高い新築住宅で石油ファンヒーターなどの燃焼系暖房器具は使わない方が良いのです。

 

結露が起こりやすい

石油ファンヒーターの燃料は灯油ですね。

重たい灯油を買いに行ったり頻繁に給油したりするのも大変なのですが、デメリットはそれだけではありません。

石油ファンヒーターで1ℓの灯油を使うと室内に1ℓ強の水が発生すると言われています。

これらは水蒸気として空気中をさまよい、一部は窓などに付着し冷やされて水になります。

これが結露ですね。結露は空気中の水分量が多ければ多いほどたくさん発生します。

まして冬場は加湿器まで登場するご家庭も多いですから、室内はかなり水分量が多い状態となりその分結露も多く発生してしまいます。

 

窓にびっしりと付いた結露は本当にうっとうしいですね。

窓枠やカーテンもカビてしまう原因になります。

 

しかし結露はこういった目に見える場所だけに起きているのではありません。

怖いのは目に見えない壁の中の結露

壁内で結露が発生してしまうと、断熱材の剥落構造材の腐食などの原因になります。

知らないうちに壁の中で柱が腐っていたらと思うと怖すぎますよね(*_*;

こういったことを防ぐためにも、石油ファンヒーターは新築住宅で使わない方が良いのです。

 

まとめ

  • 気密性が高いことから一酸化炭素中毒の危険がある
  • 灯油を使うことで空気中の水分量が増え結露が発生しやすい

これらのことから新築住宅で石油ファンヒーターは使わない方が良いです。

エアコン暖房や床暖房、もしくはオイルヒーターなど空気を汚さない暖房器具の使用が望ましいでしょう。

とはいえどうしても寒いから石油ファンヒーターを使ってしまっているというご家庭もあるでしょう。

その場合は石油ファンヒーターをメイン暖房とするのではなく、部屋が暖まるまでの一時使用に留めるなどあくまで補助暖房として使ってくださいね。

もちろんその場合にも十分な換気をお忘れなく。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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