間取りの都合で、キッチンにあまり面積をとれないことってありますよね。
とくにコンパクトな家の場合はそもそもの坪数が少ないので、いかにムダなく使いやすい間取りにするかがとても大切です。
そう、ポイントは「使いやすい」かどうか。
キッチンは1日に何度もつかう場所ですから、使いにくいと毎回毎回ストレスを感じながら料理するハメになります。
ただでさえ料理好きじゃない私はそれだけは避けたかったので・・(=_=)
ミニマムなキッチンでも使いづらくないよう、間取りの段階からちょっと工夫しました。
『小さめのキッチンを検討中だけど、使いにくくないかちょっと不安・・』なあなた、3分程度でサラッと読めるのでぜひ参考にしてみてください。
2100キッチンの使い心地
わが家は30坪ほどと小さめの家。
総二階の長方形の家で、南側がリビング&キッチンになっています。
パナソニック リビングステーション Vスタイル、対面のI型2100mmサイズ。
対面キッチンにしようと思うとこれ以上大きなキッチンだと通路幅が狭くなってしまうので、
キッチンはいわゆる”標準”サイズの2550㎜ではなく2100㎜にしました。
見た目はとくに小さいカンジもなく普通ですよね。
では、2550㎜とこの2100㎜のキッチンでは何がちがうと思いますか?
差は450mmなので当然キッチンの横幅が45㎝短くなるんですが・・
じつは基本的にはシンクのサイズもコンロのサイズも一緒(違うものも選べますが)。
真ん中の「作業台」部分の広さが30cm、あとはシンク右側の端のスペースが15㎝短くなるんです。
※Panasonic 2018リビングステーションVスタイル カタログより引用
シンク横の端っこの部分はともかく、作業台が30cmも短くなるってかなり違います。
一般的なまな板の長さが37cmですから、30㎝といえば小さめのまな板1枚分。そう思うと広さのちがいがイメージできますよね。
473mmだと、まな板を置いたら両側に5cmずつスペースはできるけど物は置けないかな、という感じです。
奥行きが65cm(標準)ありますから上下には置けますけど。
私は以前住んでいたアパートが今よりも作業台が狭いところだったので、前よりは広くなった感があってふつうに使えてますが、
広いキッチンを使い慣れている人や料理好きな人には、正直言って狭くてストレスを感じるレベルだと思います。
とくに盛り付けのとき。
わかりやすいようにΦ22cmのカレー皿を置いてみました。
ふつうの大人用サイズのカレー皿ですが、2つ置くと横幅いっぱい。
あと子供の分のお皿やまな板なんかもあるとかなりいっぱいいっぱいです。
でもサラダやお茶のコップなど他にも用意したいものってたくさんありますよね?
2100キッチンを1年半使ってみての感想としては、やっぱりこれだけじゃ狭い!ということでした。
2100キッチンを快適に使うには
2100キッチンを単独で使おうと思うと、やっぱり作業台部分がせまいです。
2人家族ならいいかもしれませんが、ファミリーにはきつい。
でもそれは入居前から予想していたことなので、わが家はもともと別で作業台をおく前提で2100サイズのキッチンを選びました。
引越してすぐ購入したのがこちら。
こんな感じで置いてあります。
わが家はメーカーの作り付け食器棚ではなく置き型食器棚を使っているので、この食器棚と同じ色合いのものでさがしていました。
条件はほかにも
- 下にゴミ箱を収納したいのでオープンカウンター
- カトラリー用の引き出し付
- 引き出しはレール付で落下防止仕様
- 熱とキズに強いステンレス製トップ
いろいろ探したけど、これらの条件をすべて満たしていたのはコレだけ。
金額的にはちょっと高かったけど、これから長く使うものだし使い勝手も◎で買ってよかったです。
いまは買い物カゴまでおさまっています。
正直、別でこういった作業台がないと2100サイズのキッチンだけではきついですよ。
もちろん不可能ではないけど、かなりストレスを感じると思います。
大きな作り付けの食器棚だとさらに作業台まで置くのはきびしいでしょうから、「あえて何も置かないスペース」を広くとっておくことをオススメします。
2100キッチンを選ぶならやっておきたいポイント
さらに2100サイズを選ぶにあたってやっておいた細かいポイントがいくつか。
小さなことですが、この辺にも気をつかっておくと使い勝手はかなり向上します。
ニッチを作っておく
スペースは少しもムダにできないので、キッチンの立ち上がり壁にはニッチを作ってもらいましょう。
こんな感じ。
よく使う調味料+計量カップがおさまっています。
おもてに出ているとかさばって邪魔ですし、コンロ周りに置いておくとだんだんホコリと油汚れが付着してギトギトしてくるんですよね(´Д⊂ヽ
でもニッチの中ならキレイなまま✨
注文住宅ならこれぜったいやった方がいいです。
小さなキッチンなのでニッチも小さいですが、これだけでスッキリ感がかなりちがいますよ。
キッチンカウンターの板幅に気をつける
ここで言うキッチンカウンターとはココのこと。
ココの板の幅も指定できるんですけど、標準のままだと意外と細かったりするんですよね。
でも2100キッチンだとこのカウンターも”とりあえず置き場”として重要。
少し大きめなお皿やボウルでも安定して置けるように、ココの幅もしっかり考えて指定しておきましょう。
ちなみにわが家のカウンター幅は18cm。
うちにあるいちばん大きなお皿の高台(こうだい:うつわの裏の円状の台部分)が17cmなので、どのお皿も安定して置けますしお鍋なんかも大丈夫です。
これちょっと置きたいけどもう場所がない!というときに目の前における場所があるとだいぶ助かります・・!
食洗器は必須
食洗器がない場合、洗ったお皿をシンクまわりで乾かすor拭く、という流れになりますよね。
【洗う場所+洗ったものを置いておく場所+まだ完全に片付いてない場所】という構図になるので、ここでもけっこうスペースの問題がストレスになってくると思います。
ビルトインの食洗器があれば少なくとも【洗ったものを置いておく場所】は引き出しの中になるので、スペース的にはかなり助かりますよ。
そして何よりラクチンすぎるので私は食洗器なしの生活はもはや考えられません(笑)
IHならなお良し
コンロがIHだと、使わないときはそこも作業台にできるのでこれも地味に助かってます。
あと以前のアパートはせまいのにガスだったので、揚げ物とかしているとけっこう危なかったんですよね。
揚げ物を油からあげるためのバットに敷いたキッチンペーパーに、コンロの火が燃えうつったこともありました(;´・ω・)
IHだとそういう心配がないので、小さいキッチンでも安心して料理ができています。
まとめ
2100サイズのキッチンでも普通に全然つかえます。
が、ファミリーだとやっぱり盛り付け時なんかは不便です。
なので、
- 作業台をべつで用意する
- ニッチを作ってスペースを有効活用
- カウンターも一時置き場として使えるように
- 食洗器を採用する
このあたりは考えておいた方がいいでしょう。
私はIHだとなお良いと思いますが、まぁこれは好き嫌いもあるのでお好みで。
キッチンのサイズが小さいとマイナスなイメージがあるかもしれませんが、固定資産税の評価なんかはすこし下がるので税金もすこーし安くなるかも?
実際いくら安くなるのかはわかりませんが(;’∀’)
『間取りの都合で小さいキッチンしか置けない・・広いキッチンが夢だったのに(泣)』という方、工夫しだいで使いやすいキッチンはつくれます!
私は上記のことに気をつけた上で2100サイズのキッチンを選んだので、使い勝手も気に入ってますしとくに不満はないですよ。
少しでも参考になれば嬉しいです^^*
30代で30坪の注文住宅を建てたわが家が施主支給したもの、新築するにあたって購入したものを大公開!
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