こんにちは、ユルイチです。
日本は地震大国ですよね。
阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震・・
最近でも新潟でとても大きな地震がありました。
家を建てるときには家の耐震性にこだわる人も多いもの。
せっかくがんばって建てた家が地震で半壊・・😱なんて悲しすぎますから、大きな地震にそなえて耐震等級2や3の頑丈な家を建てておきたいですよね。
「固定していない家具が原因でケガ」が約5割!『地震に強い家』だけでは不十分
信頼できるビルダーに依頼して、地震に強い家を建てる。
これは地震大国に家を建てる上では欠かせません。
でも耐震性を考えた【地震に強い家】だけでは不十分であること、ご存知ですか?
近年発生した地震におけるケガ人の割合を調べてみると、家具類の転倒・落下が原因のケガが約50%。
約半数の人が家具が原因でケガをしているんです。
冷蔵庫や本棚・タンスなどの大型家具が倒れると危ないのは誰でも想像できますよね。
でも危険なのは大きな家具だけじゃなく、電子レンジやテレビ、パソコンなどは大きな地震では「落ちる」んじゃなくて「飛んでくる」んだそうです。
重たい電子レンジがもし自分や子供に向かって飛んできたら・・まず無事では済まないでしょう。
家具や家電は、地震のときには凶器になりえます。
そういう目で家の中を見渡すと、思った以上に危険が隠れていることがわかりますよね。
家具を固定している人は3割以下
内閣府の調査によると、家具の転倒防止対策をしている人は約25%(内閣府「地震防災対策に関する特別世論調査」)。
4人に1人しか家具を固定していないんです。
ただしこの調査は平成19年とすこし古いので、東日本大震災以降はもうすこし増えているかもしれません。それでも50%には届かないでしょう。
もう一度言いますが、地震で【固定していない家具や家電】が原因でケガをする人は約50%。
地震を防ぐことはできませんが、家具類を固定しておけば家の中での大ケガはほぼ防げます。
『それはわかってるけどなかなか行動に移せなくて・・』
『新築なのに壁に穴を開けたくない!』
そうですね。わかります。
でも子供が飛んできたレンジで頭をぶつけたら、倒れた本棚の下敷きになったら。
食器棚が倒れてお皿も全部ダメになり、破片で大ケガをしてしまったら。
冷蔵庫が倒れて壊れ、まだまだ使えたはずなのに買い替えなきゃいけなくなったら。
きっと家具をきちんと固定していなかったことを悔やむでしょう。
地震対策をしてもしなくても普段はまったく困りませんが、「する」と「しない」ではいざという時に大きな違いになります。
何でもないときにこそ、きちんと家の中まで地震対策をしておくべきなんです。
家具の固定のやり方
家具を固定するにはいくつか方法があります。
- L字金具とネジで壁に直接固定
- 倒れにくくする(傾斜をつける)グッズを使う
- 耐震粘着マットで固定
- 強力なつっぱり棒を天井との間に立てて固定
いちばん確実なのは、上の画像のようにL字金具とネジを使って壁に直接家具を固定してしまう方法です。
たとえばわが家では食器棚が作りつけではなく据え置き型なんですが、こちらはL字金具で固定してあります。
黄色い丸で囲んだ部分をアップにすると
こういった感じで上部の両端を固定してあります。
また、黄色い矢印で示した部分は連結シートを貼ってある部分です。
この食器棚は上下に分かれているタイプのものなので、上部だけを固定しても地震の衝撃で上下が分割されてしまって固定の意味がなくなってしまう恐れがあります。
なのでこういった家具の上下を連結するシートを両側に貼ってあります。
食器棚はけっこうこういう上下に分かれるタイプが多いので、食器棚が作りつけじゃない人は確認しておいた方がいいですよ。
家具をL字金具で固定するときのポイント
上のようにL字金具とネジを使って壁に家具を固定する場合の注意点がいくつかあります。
①必ず家具・壁どちらも下地が入っているところにネジを打つ
壁の中は柱(下地)があるところとないところがあって、柱にネジを打てばしっかり留まってくれますが、石膏ボードだけの部分にネジを打っても効果はありません。
壁の中には一定間隔で柱や間柱が入っていますから、必ずそこに取り付けます。
家具も同じで、一見すべて木でできているように見えますが、表面は薄い化粧板であることがほとんど。
実際にネジが効く部分はあまり多くないので、必ず固い下地が入っている部分を探してからネジを打つようにしましょう。
大きめの家具を置く場所には最初から壁の中に広めに下地を入れておいてもらうと、好きな位置で固定できて便利です。
②L字金具は厚さ3mm以上&ネジは太さ4mm・長さ30mm以上
内閣府発表の広報ぼうさいによると、
- L字金具は3mm以上の厚さのもの
- ネジは太さ4mm、長さは少なくとも30mm以上
これらを守らないとネジが下地に届いていなかったり、大きな地震のときに金具が曲がってしまったりするそう。
せっかく対策してあってもいざという時役に立たない可能性もあるので、家具を固定するときには金具やネジにも注意しましょう。
家具は固定しておいて損はない!
家具や家電を固定しておけば、大きな地震が起こったときに家の中で大けがをすることはほぼなくなります。
- L字金具とネジで壁に直接固定
- 倒れにくくする(傾斜をつける)グッズを使う
- 耐震粘着マットで固定
- 強力なつっぱり棒を天井との間に立てて固定
いちばん確実なのはL字金具とネジで壁に直接固定する方法。
ただし
- L字金具は3mm以上の厚さのもの
- ネジは太さ4mm、長さは少なくとも30mm以上
のものを使用し、下地のある場所に確実に取り付けることが大切です。
やりだすまでは面倒でも、一度ちゃんとしておけばそれ以降は安心です。
かかるのは最初のひと手間だけなので、家族のためにも自分のためにもきちんと家の中の地震対策をしておきたいものですね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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