こんにちは。ユルイチです。
家づくりをしていると、断熱材という言葉をよく聞くようになりますよね。
でも断熱材って結局何があってどんな違いがあるのかよくわからなくないですか?
「うちはグラスウールです」「うちはウレタンです」とハウスメーカーや工務店の方に言われても「はぁ・・・・はぁ?」だったりします。
私もまったく何もわからない状態で家づくりを始めたので、自分なりに少し勉強しました。
するとそれぞれメリットとデメリットがあることがわかってきたので、それらを自分なりに理解したうえで断熱材を選びました。
ですので今回は断熱材について、私なりに調べたことをまとめてみたいと思います。
断熱材を何にするか
断熱材の施工方法
ひと口に断熱材といっても、様々な種類があり施工方法も違います。
まず基本的な断熱方法は大きく分けて2つです。
外張り断熱
プラスチック系の板状の断熱材を柱や梁などの構造躯体の外側に張り上げる方法。
メリット
- 施工がしやすいためミスが少ない
- 壁の外側で断熱するため壁内も室内と近い環境となり、壁体内結露が発生しにくい=構造躯体が長持ちしやすい
デメリット
- コストが割高
- 断熱材の上から外壁を施工するため外壁の重みや木材の収縮によって緩みが生じる可能性があり、断熱材に隙間ができる恐れがある
- 上記の緩みが生じていると大きな地震の際に外壁が剥がれ落ちる可能性がある
- 断熱材自体が可燃性であり、火災で燃えると有毒ガスが発生するものもある
- 壁が厚くなるため余分な面積が必要
充填断熱
柱や筋かいなど構造材の間に断熱材を詰めていく方法。
メリット
- 選ぶ断熱材にもよるが外張り断熱に比べてコストが安く済む場合が多い
- 選択肢が多い
- 厚く入れられる
デメリット
- 施工方法の性質上柱部分については断熱効果が途切れる
- 防水層・通気層・透湿防水シートなどの施工が不十分だと壁体内結露が発生する恐れがある
- 筋かいや配管・コンセント周りなど入り組んだ場所の施工が難しい
- 自重による垂れ下がりを防ぐ対策が必要
寒冷地などではどちらも併用して取り入れることもあるそうです。
外張り断熱・充填断熱どちらが優れているというものでもありませんが、一般的に広く行われているのは充填断熱です。
では充填断熱にはどのような種類があるのでしょうか?
たくさんある断熱材の種類
本当に色々あるのですが、一般的に使われることが多いものをまとめました。
グラスウール
ガラスを非常に微細な繊維状にしたもの。
近年はより薄い高性能グラスウールが使用されることも。
メリット
- 比較的安価で燃えにくい
- 白アリの被害を受けにくい
- 吸音性が期待できる
デメリット
- 湿気を通しやすいため結露しやすい。結露を発生させないための措置が必要
- 非常に細かい繊維のため万が一空気中に舞い上がって吸い込んだ場合健康面の心配がある
- 直接触るとチクチクする
ロックウール
岩石などの鉱物を主原料とする繊維状断熱材。
メリット/デメリット
同じく繊維系断熱材のグラスウールとほぼ同様のため省略します。
セルロースファイバー
新聞古紙が材料で非常にエコな繊維系断熱材。
近年取り入れる工務店等が増えてきました。
メリット
- 断熱材自体が吸放湿するため壁体内結露が起こりにくい
- 室内湿度の調整をする役割も
- 吸音性が高い
- 防虫効果がある
デメリット
- コストが高い
- 重いため自重によるずり落ちを防ぐ措置が必要
発泡系ウレタンフォーム
充填断熱、というかこちらは吹付断熱です。
スプレー状の軟質もしくは硬質ウレタンが、発泡して何倍にも膨らみます。
現場で専門業者が直接材料を吹きつける方法です。
メリット
- 隙間なく施工することが可能で気密性がとりやすい
- 健康面の心配がない
- 経年による断熱性能の低下がほとんどない
デメリット
- コストが高い
- シロアリに弱い
コストの安い順に並べると
グラスウール ≦ ロックウール << 発泡ウレタン << セルロースファイバー
といった感じでしょうか。
断熱法は総合的に判断
長々と書きましたが、必要な断熱性能は居住地によっても違いますし
コストや性能も知ったうえで納得して選ぶことが大切だと思います。ただしあくまで適切な施工がされることが前提です。
ちなみにわが家は発泡ウレタンを選択しました。
比較的温暖な地方に住んでいるということもありますが(省エネ基準地域でいうところの6地域)、断熱性には十分満足しています。
色々な工務店を巡るなかで『セルロースファイバーが良い!!』と思った時期もありましたが、何せわが家にとってはコストがかかりすぎるので(´;ω;`)
機能や性能も大事ですが全体のバランスや予算に見合ったものを選ぶことも大切ですからね。
断熱材にはコストをかけたけどサッシはアルミサッシ、ではあまり意味がないですから。
家の断熱には窓も重要です。こちらも参考にしてみてください。
素人にはなかなかわからない単語ばかりが並びますのでついハウスメーカーや工務店の人に言われるがまま適当に決めてしまいがちな断熱材ですが、
選ぶものや厚さによって、住んでからの電気代や場合によっては将来のメンテナンス費も変わってくるかもしれません。
大切な要素ですから適当に流さず自分に合ったものを選びましょう。
せっかくの家づくり、ひとつひとつ納得して選んでいくことが最終的な満足度を高めてくれるのではないでしょうか^^*
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