こんにちは。ユルイチです。
あなたが家を買う時に重視するポイントはどこですか?
見た目のおしゃれさ?生活の利便性?学区の良さ?
どれも大切なポイントですよね。
でも最も重視すべきポイントはこの中のどれでもありません。
その人の価値観に関係なく、最も重要で見逃せないポイントはたったひとつなんです。
これからそのポイントについて詳しくお話しします。
家を買う時に重視すべきたったひとつのポイント
重視すべきポイント、キーワードは「災害」
最近の日本はなんだか災害が多いように感じますね。
大きな地震も全国で起こっていますし、大雨や台風による被害もこれまでとは比べものにならないような規模になってきています。
少し前には聞かなかった「50年に1度の大雨」という言葉も、今では1年に何度も耳にしますよね。
もちろん表現のしかたが変化しているというのもありますが、なんとなく昔に比べると気候や気象がなんというか・・「極端」になってきているように感じます。
でもこれ、「なんとなく」で終わらせてはいけません。
これから家を買うなら、「災害の予測」が絶対必要。これはもう断言していいです。
どこにどういった家を買うかで、自分や家族の未来が変わるかもしれません。
家を買うなら「災害に遭いにくい家」
これから家を買うなら、そこが
「災害に遭いやすい家」か「災害に遭いにくい家」か
という視点をいちばんに持ってくるべきです。
学校が近いか、おしゃれかどうかなんて二の次。
生活の基礎となる家が突然の災害によって奪われる、なんてことだけは避けなければいけません。
東日本大震災や九州北部豪雨、2018年7月の全国的な豪雨被害など記憶に新しい大きな災害で家を失った、もしくは住めなくなった人がたくさんいますよね。
まだ住宅ローンが残っていて、家はなくなったのにローンだけを返しつづけなければならない人も大勢います。
さらに新しく住むところを用意しなければいけませんから、前のローンが残っているのにまた新たにローンを組んで家を建てたという人も。
突然の災害で住む家がなくなってしまうと、新しい家+なくなった家の2つのローンを返していかなければならないことになりかねません。
最悪の場合家と一緒に命まで失ってしまう可能性も・・
災害は予知できません。
いつどこにでも起こる可能性があります。
でも災害が起こった時に「被害に遭いにくい家」を選んでおけば、最悪の事態は避けられる可能性が高くなります。
では、災害の被害に遭いにくい家とはどんな家なのでしょうか。
家を買う時に想定するべき主な災害
想定すべき主な災害は
- 地震
- 津波
- 水害
- 土砂災害
こういったもの。
台風の風害や火山の噴火などほかにも災害は色々ありますが、比較的予測しやすくかつ現実的なのはこの4つです。
このうち地震以外はすべて、立地によっては被害をほぼ避けられる災害なのがわかりますか?
地震だけは避けようがありませんが、これも被害の大きくなりやすい場所とそうでない場所があります。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
家を買う時に想定するべき災害①地震
災害と聞いてまず思い浮かべるのが地震ですね。
「地震、雷、火事、おやじ」という言葉があるように、昔から日本人がいちばん恐れてきたのが「地震」。
日本に住んでいる以上地震を完全に避けることは不可能なので、なるべく被害が小さくすむような方法を考えます。
地震の被害を減らすには
- 家自体を地震に強くする(免震・耐震等級3など)
- 揺れにくい地盤に家を建てる
の2つがポイント。
「地震に強い家」は大手ハウスメーカーならだいたいどこでもウリにしていますし、家を買うときに耐震性を重視する人も多いですよね。
確かに家は強いに越したことはありません。
耐震等級1でも大丈夫?の記事にも書きましたが、大手でよく聞く耐震等級3というのは防災の拠点となる建物(消防署など)と同程度の耐震性能。
耐震等級1よりも2、2よりも3というふうに建物に対する信頼性は上がります。
耐震性が高いと揺れが抑えられ地震による被害も少なくなりますので、家を買うならできるだけ耐震性の高い家を選んだ方がよいでしょう。
が、それだけでは不十分。
実はそれよりも
- 揺れにくい地盤に家を建てる
方が大事なんです。
地盤がやわらかい(揺れやすい)と当然その上に建っている建物の被害は大きくなりますし、
大きな地震が起こると軟弱地盤の液状化なども問題になりますが、いくら家が強くても液状化で家自体が傾いたりしてしまっては意味がありませんよね。
土地が揺れにくい地盤かどうかは朝日新聞デジタルの「揺れやすい地盤」のページがとても参考になります。
住所を入れるだけで揺れやすさの目安と地形の特徴を教えてくれるのでとてもわかりやすいですよ。
より細かく見たい場合は国土地理院の土地条件図を参考に。
以前その土地がどういう土地だったかがだいたいわかるので、こちらもオススメです。
土地の色分けがオレンジ(台地)や緑(山地)、青の点斜線(切土地)ならわりと揺れにくい地盤だと思っていいと思います。
検討している家や土地の場所が揺れやすい地盤だった場合は、地盤改良が必要なケースがほとんど。
地盤改良にはだいたい50万~200万程度の費用がかかります。
やわらかい地盤にそのまま家を建ててしまうと地盤沈下で家が傾く原因になりますし、地震の時に揺れがひどくなり被害も大きくなってしまうので、
揺れやすい地盤=地盤改良は必須
と思っておきましょう。
家を買う時に想定するべき災害②津波
これはもう言うまでもありませんね。
東日本大震災では地震そのものよりもその後の津波が壊滅的な被害をもたらしました。
あれ以来、沿岸部の地域に住む人は家や土地を選ぶときに必ず津波が来る場所かどうか気にするようになったと思います。
南海トラフ巨大地震では大きな津波が発生することが確実とされています。
津波が来る可能性がある場所かどうかは、各自治体がホームページで公開している「津波ハザードマップ」でみることができますから、沿岸部の地域の人は家を買う前に必ずチェックしておくことをオススメします。
家を買う時に想定するべき災害③水害
地震や津波については気にしても、水害まで考慮して家を選ぶ人は意外と多くありません。
が、正直言ってこれからはこの「水害」が一番気を付けなければいけないポイントになると思います。
上に書いたとおり、最近は以前に比べて気象が極端にはげしくなってきています。
「50年に一度の大雨」はもはや珍しくありません。
これからは災害の中でも大雨による被害の頻度が最も高くなるでしょう。
大雨による浸水被害の原因は2つあって、
- 川の氾濫
- 内水氾濫
が考えられます。
川の氾濫で浸水被害が出るのはわかりやすいですよね。
それに対して内水氾濫というのは、大雨で側溝や下水管などの排水能力を超えてしまった場合に起こる浸水被害のこと。
川の近くが水害に遭いやすいことは想像できますが、この内水氾濫は川から離れた街中でも起こりえます。
水の被害は後がとても大変です。
『近くに川はないから水害は大丈夫』ではなく、こちらも自治体のハザードマップなどできちんと確認しておきましょう。
家を買う時に想定するべき災害④土砂災害
大雨が降ると起こりやすいのが土砂災害。
がけの近くや傾斜地に家を買う場合に問題になります。
こちらも参考にしたいのは自治体のハザードマップ。
土砂災害の危険性があるところが表示されているはずですので、「土砂災害警戒区域」や「急傾斜地崩壊危険個所」に指定されていないか確認しておきましょう。
国土交通省砂防部のホームページでも全国の土砂災害のハザードマップを見ることができます。
まとめ
家を買うときは、おしゃれさでも利便性でもなく「災害に遭いにくいこと」を最も重視するべき。
具体的には
- 地震
- 津波
- 水害
- 土砂災害
の4つに関しては、立地などを考慮することである程度被害を受けにくくすることが可能です。
特に地震以外の「津波・水害・土砂災害」については、自治体のハザードマップにそれぞれの被害の起こりやすい場所が書かれているので、
家を買う(土地を決める)前に必ずハザードマップを確認する
ことを強くおすすめします。
何かコトが起きたときにも、家は「生活の基盤」。家は安心できる場所であるべきです。
これから何十年も住むんですから、その間ずっと災害と無縁ではいられませんよね。
家ははじめから「災害が起こる前提」で選ぶのが正解。
大切な家族とその生活を守るために、何も起きていない今のうちにできるだけのことをしておきたいですね。
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